LUNCHSONG PROJECT 2ndアルバム『誰も島ではない』

[TRACK LIST]

  1. 誰も島ではない (feat.イ・ジンジュ)
  2. 幸せが君を見つけてくれますように (feat.ホン・ジンホ of Hoppipolla)
  3. 母が言ってくれた言葉 (feat.キム・ヒョンチョル)
  4. タンタラブルース (feat.Forestella)
  5. 声 (feat.イム・ソンホ)
  6. Breaking Blue (Feat.チョ・ジョンヒョン)
  7. 25から31
  8. 1985 (feat.イ・ソヨン)
  9. 見てるだけでもいいです (feat.ソン・テジン of Forte di Quattro)
  10. 小さな椅子
  11. 幸せが君を見つけてくれますように (feat.ブリランテ子供合唱団)
  12. 大丈夫、ありがとう、愛してる。

ランチソングプロジェクト『誰も島ではない』

ランチソングプロジェクトは韓国を代表する音楽監督クォン・テウンのソロプロジェクトである。クォン・テウン監督の経歴は実に華やかで、JYPエンターテインメントでプロデューサーを務めていた時期は、パク・ジニョン、パン・シヒョクらと共にJYPの音楽を著しく進歩させた。パク・ジニョン、パン・シヒョクと共にピ(Rain)、Wonder Girls、2PM、2AMなどJYPを代表するミュージシャンのアルバムをプロデュースし、ノウル(Noel)の「プロポーズ」、godの「普通の日」などを作曲した。作曲家として活躍していたクォン・テウンはその後一変してTV音楽番組の監督としてのキャリアを始める。「サバイバル 私は歌手だ」の編曲を担当したことを皮切りに「スーパースターK」、「K-POP STAR」、「ボイスコリア」、「トロットの民族」、「ファントムシンガー」、「ファンタスティック・デュオ」、「スーパーバンド」などの番組の音楽監督を務めた。特にMBC MUSICの特別番組「音楽の時代」では、37人の歌手が40分間23曲をリレーで歌う編曲に挑戦し、壮大なパノラマに演出したことで「編曲職人」と呼ばれるようになった。彼によって韓国国内の音楽番組のクオリティが格段に上がったと言っても過言ではない。

ランチソングプロジェクトはクォン・テウンが音楽監督という多少重い役職からしばらく離れ、彼自身の内面の音楽を覗く日記のようなプロジェクトである。プロデューサーが前面に出るという点はチョン・ソクウォンの015Bやユ・ヒヨルのTOYに似ている(クォン・テウン自身が歌唱する点からすれば異なるとも言える)

ランチソングプロジェクトは2010年に発売した1stアルバム『Acoustic Story』以降、多彩な音楽を発表してきた。ヒット曲メーカーとして背負うトレンドに対するプレッシャーから解放され、彼が本当に追求する音楽に耳を傾けた。その結果、シンセポップやスムーズジャズなど韓国国内の音楽としては少しチャレンジングなジャンルも収録することができた。

ランチソングプロジェクトは新しいアルバム『誰も島ではない』でより多様なジャンルの音楽を完成度の高いサウンドで披露する。クインシー・ジョーンズの「The Dude」や「On The Block」のように、既存のスタイルは維持しつつ、各ジャンルが持つ音楽的美しさをとことん追求した。既存のランチソングプロジェクトの音楽はクォン・テウンのワンマンプロジェクトのような性格が強かったが、今作では他のアーティストとのコラボも行い、多様なジャンルのアーティストとの音楽を用いた会話のようなアルバムとなっている。

クォン・ソクジョン カカオM PD

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