JERRY.K 5th正規アルバム『Home』

[TRACK LIST]

  1. Back Home
  2. 年齢 Flies (feat. RICO)
  3. シェシェシェ 2
  4. 茶色いプードル(feat. SAZA) TITLE
  5. 初雪の降る日には
  6. 君と遊ぶのが一番楽しい
  7. あくび (feat. Siwa)
  8. 直射日光 (feat. LU)
  9. 抱きしめている
  10. それぞれの天国
  11. Go Slow (feat. SHUYA)
  12. Can’t Find (feat. SLEEQ) [CD ONLY BONUS TRACK]

この世を去ったシン・ヘチョルの作品に「日常への誘い」という曲がある。「日常への誘い」の中には曲を聴いている「あなた」という聴き手が存在し、そのあなたに「私」の毎日を聞かせている。ある2人が初めて会う時、単に二人の関係が始まるだけではなく、二人がそれまで作り上げてきた世界も会うことになることを自然に伝える。 JERRY.Kの5th正規アルバム[Home]もあなたを日常に誘う。ただし、アルバムの聴き手を直接誘っているわけではない。今作では音楽を聴く私たちの代わりにJERRY.Kという人物のペットや妻のような様々な「あなた」が存在する。自分の世界と日常を公開し、長くて厳しかった旅程を経て家に帰ってきた彼の姿を見せてくれる。細やかなストーリーを伝えることで、リラックスしている姿や平和な日常に復帰する姿を見せててくれる作品となっている。

長きにわたってJERRY.Kの「言葉」は変化し続けてきた。トートロジーを誰よりも避けてきた彼は長い間大衆に多様な温度を伝えてきた。その観点からすると彼はとても勤勉で素晴らしい音楽家と言えよう。ある時期は強い口調で人々にメッセージを伝えていたが、その後しばらくは愛についての話を自然に書いていた。さらにその後は少数者を支持する声を上げ、今はそのすべてを経てやっと家に着いたのである。少し馴染みのない姿かも知れないが、先行公開した「あくび」や「君と遊ぶのが一番楽しい」を通じてJERRY.Kは既に変身を予告している。

今作はJERRY.Kの作品の中で最も聴きやすく、どのようなジャンルが好きな人でもプレイリストに1曲は追加したくなるアルバムである。時にはペットの犬と遊び、時には妻と一緒に過ごし、時にはぼんやりと横になっている彼の一日を想像できる。ジャンルとしての性格も変わった。よりポップとインディーに近くて、時にはオルタナティブな感じも出している。

JERRY.Kの今作は妻のLUとペットのサジャを始め、他に意外な人々も多数参加しているのでゆっくり感想してみよう。

BLUC(POCLANOS)

[CREDIT]
Executive producer : DAZE ALIVE
Album producer : JERRY.K
Recorded by JERRY.K at DAZE ALIVE STUDIO (additionally track 7 by イ・ウンジョン at 109 SOUND, track 11 by SHUYA at shustu)
Mixed and mastered by Dame Baller at hitthefruits Studio (except track 5 mixed by theoria. at Cool World) Artwork by コ・ジェヒョン

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